2009/09/10 -2
【聖書】箴言14:12
「どんな大きな成功にも神さまは必ず一滴の苦みを添えずにはおきません。それがあなたを損なうことのないように」と傾聴すべき言葉を、スイスの法律家カール・ヒルテイーは著書「眠られぬ夜のために」の10月11日のところに記しています。また[どんな絶望の中にも神さまはどこか道を開けていてくださる」という言葉もありますが「一滴の苦味」は「見直し」といっても良いかもしれません。「見直す」ことのない道程はいつしか思わぬ歪が生まれるものです。
価値観の多様化が言われるようになって久しいようですが上智大学で教鞭をとっておられたデーケン先生が、かつて人間学の講義のとき、学生たちにある実験をしたというお話を聞きました。自分にとっての「価値」と思われるものを自由に十個書かせ、それに順位をつけてもらいました。その結果ダントツの一位は「愛」でした。あと健康・仕事・家族・お金などが続きました。デーケン先生はそこでダントツの価値だった「愛」のためにどれだけ時間を使ったか書いてもらいました。「父や母に対する思いやり」「他人に対する善意の行動」「諸奉仕活動」などです。そうしたらダントツの価値であった愛は順位を下げてしまったそうです。それが人生の見直しの必要な理由だと教えたそうです。
見直した結果がその人にとっての価値観ということですがなるほどと思いました。「一滴の苦味」はたとえ一滴であっても苦味であって決して心地よいとはいえないと思います。苦痛をともなうこともあるでしょう。しかしヒルテイーはそこに神さまの愛を見たのです。この私が道を損なうことのないようにという天の配剤と受け止めたのです。見直しの機会として積極的に受け止め修正するとき、闇の中にも開かれていた道が見えて来るでしょう。一滴の苦味を見直しの機会、恵みとして捕らえるよう神さまは導いてくださいます。
