2010/10/10 -3

【聖書】ヨハネによる福音書5:17

 地下にいた33人は性格も考え方も違う。「最初はとても難しかったが、次第にグループを作るようになり、お互いの結びつきが強まるようになった」。わずかな食料の配分の仕方も全員で決めた。「食べ物の量をみて、今日はこれだけ、次はこれだけと計算した」という。「すべてのことは多数決で決めた。一人のリーダーがいたのではなくて33人みんながリーダーだったと思う」と振り返った。8月5日(現地時間)チリのサンホセ鉱山落盤事故で、約700メートル地下に閉じ込められ、70日間の苦闘から奇跡的に救出された作業員アバロスさんの言葉です。しかし、そこに至る道のりがありました。地上との連絡をとるため、それぞれ持てる知識を生かし、そのグループは地下の坑道でタイヤを燃やし岩穴から煙をだそうとしてみた。別のグループは爆薬で小規模爆発を起こし振動が伝わることを願ったが地上には届かなかった。一つ一つがみんなを結ぶ絆となって奇跡的生還に繋がっていったと思います。
 地底の闇の中での努力は限界がありますが地上からの探査ドリルに始まる救出作業によって感動と歓声のうちに8月22日全員無事が確認されました。地上からの音が聞こえた聞こえ始めた。「まだ捜し続けている」「33人は避難所で無事」と書いた紙を用意しました。その時の思いは計り知れない。救出作業は予測をはるかに上回り進められました。そして、無事を願う世界の注目する中、喜びに包まれ10月13日全員が救出されたのです。
 出口なしの塞がれた坑道の頑なな岩盤をドリルが開けるように、イエス・キリストの福音は救出のため、私たちに働きかけています。地上にも地下にも言葉に尽くせない痛みがありました。「主よ憐れんでください」と愛の神さまに手紙を届けたいという思いと重なります。アバロスさんは地上にたどり着いた時は「生まれ変わるようだった」と言ったということです。深い言葉です。