2010/11/03 -3
【聖書】ネヘミヤ記1:4
「東日本大震災で大きな悲劇の中にいる人たちに、僕が何を伝えたらいいのかわかりません」と映画監督の山田洋次さんは言っていますが災害の及ばなかった地域の人たちの、その時の正直な声かもしれません。
阪神大震災の後、焼け出された人たちから「寅さんに来てほしい」という声があがった時山田さんは「僕はあんな無責任な男の映画を被災地で撮るなんて、とんでもないことだと思い断りました。でも訪ねてきてくれた長田の人たちが口々にこうおっしゃいました。私たちが今ほしいのは同情ではない。頑張れという応援でも、しっかりしろという叱咤でもありません。そばにいて一緒に泣いてくれる、そして時々おもしろいことを言って笑わせてくれるそういう人です。だから寅さんに来てほしいのです」といわれたそうです。
日夜献身的救援活動が続けられる中、山田洋次監督は「寅さんなら何と言うだろう、どう行動するだろう。大事なことはこの大災害に僕たちの国の政府がどう対応するのか、きちんと監視し問題があれば抗議することが応援になると思います」(朝日新聞文化「想像することでつながる」)と記していました。また作家の落合恵子さんは「どこ まで不自由さをシェアできるかを再度深く考えることも、被災地の外にいる「わたし」にできることのひとつ」と朝日新聞の生活欄で記していましたが、今出来る救援活動への参与と共に大事な一面だと考えさせられます。涙と嘆きの祈りは尽きません。
