2011/11/08 -3
【聖書】詩篇18:29
去年のクリスマスのこと、前橋市の児童相談所玄関前にランドセル10個をおいた「伊達直人」氏がいました。「伊達直人」というのは約40年前の人気アニメ漫画「タイガーマスク」の主人公の名前です。このひっそり灯した明かりが、匿名の人たちによって次々分火され、「運動」と呼ばれ、岩手県から沖縄県に至る13箇所で同様のプレゼントが確認されました。しかし、匿名の善意も拾得物として警察に届けなければならないケースもあり、扱いが難しいことも報じられたこともあり、何時しか伊達直人氏は去っていきました。
「誰もが小さな善意のロウソクを持っている。善意を効果的に届けるには、寄付文化を根づかせるには、どうしたらよいか。照れや気負いの覆面を外し、考えるきっかけにしたい」(朝日新聞社説「タイガーマスク・善意の文化を育てるには」)とありました。また、テレビアニメで伊達直人の声を一時担当した声優の森功至は「本当はタイガーマスクの出番がないような、みんなが幸せな世の中になってほしい」とコメントしていますが善意の原点かもしれません。
「私は幸せな気持ちになりました」と結んだ出来事を東京府中市の広瀬さんが「声」に寄稿したのを読みました。「名古屋から東京行き新幹線に乗った時、隣の窓側の席に小学校低学年の男の子がリュックと手提げ袋二つの大荷物をもって座っていました。もうすぐ新横浜というアナウンスが流れると、その子は早々と出口へ向かいました。しばらくすると戻ってきたので、なにか忘れ物かなと見ていると、私の前を「すみません」といいながら席に戻り、座席のリクライニングを元に戻したのです。自分だったらまあいいかとそのまま降車したと思います。私はその子の行動に幸せな気持ちになりました。」「誰もが小さな善意のロウソクを持っている。」混迷する世の中に積極的に灯したいと思います。
