2011/12/01 -3

【聖書】詩篇4:3~4

 原発40年で原則廃炉となる「原子炉等規制法」などの改正の方針が発表されたのは6日のことでした。東日本大震災前国内発電量の26%をまかなっていた原子力発電は2050年には0になる見通しですが二酸化炭素排出や節電問題など今後の課題も沢山あります。
 「人間らしく生きるとはどういうことか、真に生きることの意味を、今こそ深く問いつづけなければなりません」(宮田光雄)と大江健三郎は引用していました(朝日新聞「定義集」)が同感です。その上「あまりに多くの発電所で耐震安全性の前提となる活断層調査や安全審査に重大な欠陥がある」(「活断層と原子力発電所」「世界」1月号)と指摘しています。
 大江健三郎氏は前掲「定義集」に「環境や経済や社会と適合する度合いを考慮しながら、原発の能力をリスクの低いエネルギーで置き換えうる程度に応じて、原発の利用をできるだけはやく終結させるべきである」という結論に至るドイツ「倫理委員会」の報告書から「私はわが国の政府がそれに学ぶことを望んでいます」と提言しています。
 「言語化できないほど複雑な苦しみと思考、個々人で濃淡が異なる悲しみ」が震災と原発事故被災地の一人ひとりを包んでいないでしょうか。「わたしの王、わたしの神よ、助けを求めて叫ぶ声を聞いてください」。