2011/11/07 -2
【聖書】列王記上3:9
1837年7月30日浦賀沖に日本人漂流船員送還のためモリソン号が来航しました。鎖国政策下で幕府はこれを砲撃して上陸を許可しませんでした。8月12日帰路鹿児島港に立ち寄るも砲撃を受け、上陸できずマカオに向かいました。実はこの時日本語訳聖書を手にする最初のチャンスだったようですが機会を生かすことができませんでした。
日本語の聖書で最初に紹介されたのは、ヨハネによる福音書とヨハネ書簡です。ヨハネによる福音書はカール,ギュツラフが3人の日本人漂流船員岩吉・久吉・音吉の助けを借りて、マカオで翻訳され、1837年シンガポールで木版刷りで印刷されたものです。聖書翻訳に協力をした漂流船員岩吉・久吉・音吉の三人は、その後エドウィン・モリソン号によって日本に送還されますが1837年7月30日祖国を目前にしつつ上陸を拒否され、砲撃を受けモリソン号は浦賀沖を去りました。三浦綾子の小説「海嶺」は尾張米を積んで鳥羽港から江戸に向かう千石船「宝順丸」が遠州灘で遭難し14ヶ月間漂流後北米西海岸に漂着した乗組員14名中奇跡的に助かった岩吉・久吉・音吉の聖書翻訳協力に至る数奇な人生を描いています。
今NHK連続ドラマ「テンペスト」ではギュッツラフの影響を受け1846年5月家族で琉球にわたり迫害を 受けながら医師として奉仕するベッテルハイムが登場していますが、彼はルカとヨハネ福音書・使徒言行 録・ローマ書を日本語に翻訳1855年香港で出版しました。日本語聖書に関る背景を通して浮き彫りにさ れる歴史には不思議な力が働いているように感じます。神さまの語りかけでしょうか。聞く耳を持ちたいと思います。
