2011/12/01 -1
【聖書】コリントの信徒へ手紙二5:17
祝聖降誕・謹賀新年
重なる悔恨に厳しい世相のカレンダーから空白で待つカレンダーに掛け替えました。年末の塩釜の被災地の写真は復旧に程遠く、震災と津波による災害の瓦礫の山と破壊され浸水した幼稚園園舎を写していました。吉屋信子の一句に「初暦知らぬ月日は美しく」とありますが今年は不安ではなく、復旧復興への希望を期待したいとは多くの方々が願うことと思います。
スエーデンのノーベル賞女流作家ラーゲルレーブの著に「キリスト伝説」というのがあります。その中の一つに幼子イエス・キリストを訪ねた東方の占星術の学者たちのことがあります。学者たちは途中星を見失い迷って疲れ果て一つの古井戸を見つけます。湧き出る冷たい水に一息ついたとき水面に写る見失った星を発見しキリストへの道を進みました。伝え聞いた旱魃は「あの学者たちはどうせキリストに会う希望がかなえば助けられた古井戸のことは忘れてしまうだろう。やがて古井戸は涸れはてるとも知らずにね」とつぶやきます。しかしその古井戸はひどい乾季にも水を湛えていました。旱魃は不思議に思い調べてみますと。あの学者たちが大勢のラクダで遠くの泉から水を運んでいました。「博士たちの井戸」の概ねのところです。
ユダヤにとって東方は鬼門のような異邦の地です。「ユダヤの王誕生のしるしの星」を頼りに幼子イエスに出会い変わったのです。いや新しく造り変えられたのです。助けられた井戸が旅人たちに水を分かつことができるように配慮し仕えたのです。クリスマスを迎えた私たちもまた新しく造りかえられ新しい年を共に歩みたいと思います。
