2009/09/11 -2

【聖書】コロサイの信徒への手紙4:6

 旧約聖書の箴言には教訓に富んだ言葉がたくさんあります。その一つに「優しい舌は、命の木である」(箴言 15:4)という言葉があります。優しさをもった心と言葉で育てられることは生き生きとした命があるという心に沁みる言葉です。とかく人を傷つける言葉や乱暴な言葉が平気で交わされることの多い人間関係の中で注目すべきことかと思います。
 旧友を訪ねたときテーブルに置かれたお盆に記された言葉に思わず注目しました。須永博士という方の「小さな夢の博覧会」という誌の一節だと伺いました。「あなたの手の平に小さい花びらを一つ、あなたの心に小さな愛を一つ、あなたの人生に小さな夢を一つ、あなたに上げたい私の小さな真心を一つ」という詩です。どこかで耳にした「水は掴めません、二つの手のひらで優しくそっと掬うのです」という言葉を思い出しました。
 使徒パウロはイエス・キリストによって示された神さまの愛に救われ命を与えられた喜びから神さまの愛の優しさを身に沁みて体験した人です。キリストに反抗し続け、信徒たちを迫害してきたパウロに優しく語りかけ、罪を赦し行く手を示すキリストの言葉は愛と命に溢れていました。傷つき悩み苦しむパウロはキリストの十字架の傷に癒され励ましと慰めを与えられたのです。このキリストによる神さまの愛に導かれて生きることの大切さを彼は訴えるように証しました。「快い言葉で語りなさい」と。
 私たちは良い言葉も悪い言葉も同じ一つの口から出てくる矛盾を持っています。傷つき傷つける罪深いものだと言わざるをえません。私たちは罪赦され、癒され、救われる必要があります。キリストの十字架の愛に救われ癒されたパウロは「いつも塩で味付けられた快い言葉で語りなさい」とキリストの愛のみ言葉に重ねるように教えています。「いつも優しい言葉を使うように」(口語訳)ということです。「あなたの手のひらに小さな花びら」を届ける一日一日でありたいですね。