2011/11/11 -3
【聖書】マタイによる福音書24:35
「人間の世界において、ただ一つ真理らしく思われたのは、それだけでした。一切は過ぎて行きます。」と太宰治は「人間失格」という作品の終わりのところで書いています。無情感が漂う寂しい響きがあります。多くの人が共感する言葉のようですが人生で受けた数々の傷と痛みからくる呻きとも祈りとも感じます。
この「過ぎ行く」ものに対して変わらないものを「永遠へ思い」といえます。高く澄んだ夜空の星を見て永遠を直感し、人間の理性ではどうにも証明できない「神さまの世界」を哲学者カントは確信したと聞いたことがあります。
「見上げてごらん夜の星を小さなほしを・・・」という歌があります。晩秋の澄んだ夜空の星に「千の風」を頬に受け止め見上げる人は今年少なくありません。ささやかな星の光に永遠への思いの囁きを聞き、神さまの愛のまなざしを感じます。
イエス・キリストは「一切は過ぎ去る」と多くの人が感じる時「天地は過ぎ去ります。しかし神のみ言葉は過ぎ去ることはありません」と告げ、変わらない神さまの愛と働きを証ししました。
