2011/11/12 -3
【聖書】詩篇19:2
「南極物語」というテレビドラマがありました。国際地球観測年(1957~1958)の一環として南極地域の国際共同観測が始まりました。戦後の厳しい時代環境と条件のもと共同観測の一員として第一次南極観測隊の結成からブリザード荒れる極地での越冬隊の活躍と労苦の物語です。そして犬橇のカラフト犬との愛情に満ちた交流など画面に引き込まれる思いでした。また、国内の賛否をめぐる人間関係などそれぞれの立場の真剣な取り組みの物語です。フィクションではありますが当時を偲ばせる迫力を感じました。
私が札幌在住の時、南極観測船「しらせ」で派遣された気象庁の松島兄を東京桟橋に見送りました。その時、観測船内を案内してもらったことを思い出し、観測船「宗谷」の場面が重なりました。また札幌では長年島根大学で教鞭をとられた秋山優先生と出会ったことを思い浮かべました。秋山先生は藻類の研究者として観測船「ふじ」 で南極に行かれました。秋山先生ご夫妻と共に聖書を学ぶその交わりの中で、南極の死海の話を聞きました。南極の塩水湖です。「スカルブスネスというところにある湖沼は現在の海面より24m低いところにあり、昔の海が大陸の隆起によって切り離されてできました。約3万年前と推定されます。そこは現在の海水の6倍の濃度の塩分で昔海だったころの生物の死骸がたまっていて死の湖(死海)とでもいうものです。しかしその静寂の中から舞い上がる悠久の歌声を聞かせてくれます。南極は生きています。」
「話すことも、語ることもなく声は聞こえなくても、その響きは全地に、その言葉は世界の果てに向かう。」(詩篇19:4・5)という実感でしょうか。秋山優先生・チエ姉ご夫妻はそれから二年後洗礼を受けられました。
